日本におけるAHA国際トレーニングセンター(ITC)について |
AHAの心肺蘇生トレーニングコースは誰でも自由に開催できるものではありません。コースを開催するには団体単位(病院、学会、研究会など)でAHAと契約し、開催許可を受けることになります。その団体をAHAは「トレーニングセンター(米国外の団体は国際トレーニングセンター)」と呼んでいます。2013年12月現在、日本におけるAHA国際トレーニングセンターは全部で9団体存在し、各々活動しています。しかし、各国際トレーニングセンターによって皆さんに提供できるAHA心肺蘇生トレーニングコースの種類に差があります。詳細は以下の通りです。
- 日本小児集中治療研究会(JSPICC-ITC) ⇒PALS(PEARS)
- 日本ACLS 協会(JAA-ITC) ⇒BLS、ACLS、PALS(PEARS)、ACLS-EP
- 日本循環器学会(JCS-ITC) ⇒BLS、ACLS
- 日本医療教授システム学会(JSISH-ITC) ⇒BLS、ACLS、PALS(PEARS)、ACLS-EP
- 福井県済生会病院(FSH-ITC) ⇒BLS、ACLS、PALS
- 国際救命救急協会 ⇒BLS
- 日本BLS協会 ⇒BLS、ACLS、PALS(PEARS)
- 日本救急医療教育機構(JIEME-ITC) ⇒BLS
- ACLS Japan ⇒BLS
注意:AHAとPALS契約していても、必ずPEARSを開催しているとは限りません。
原則としてプロバイダーコースはどこの国際トレーニングセンターであっても同様の内容で提供されていますが、インストラクターになるまでの過程やコースディレクターの権限(個人コース開催の可否など)は各国際トレーニングセンターのポリシーに従い、異なっています。今後AHAインストラクターを目指す方は必ずインストラクター籍を置く国際トレーニングセンターを決めなければいけませんので、自分にとってどこが最も活動しやすいのかなどしっかりと情報を取っておくことをお薦めします。