中学生、高校生が医療従事者向け心肺蘇生コースであるAHA-BLSを受講しました!!
 
  今回、2013年9月のAHA松戸ECCトレーニングサイト主催AHA-BLSヘルスケアプロバイダーコースの受講者はなんと中学3年生と高校2年生の合計5人でした。なぜ中学生や高校生が受講したかというと、以前に我々のコースを受講してくださったママさん看護師の皆さんから娘さんや息子さんたちにもぜひ受講させたいとの相談が寄せられたためです。
 
 世間一般的にAHA-BLSヘルスケアプロバイダーコースは高度気道確保器具による非同期CPR実践スキルやバッグマスクの使用方法、脈拍触知手技など難しい知識・技術が求められることから医療従事者向けという認識が非常に強いと思われます。一般市民(ましてや中高生)であればAHAプログラムの中でもファミリー&フレンズあたりのレベルが適当ではないかと考えるのが普通ですよね。しかし今回に至ってはお母様方からもAHA-BLSコースを受講させたいという強い希望があり、AHA松戸ECCトレーニングサイト所属インストラクターもかなりの覚悟を決めてコースに臨みました。
 
 なにせ、医療用語がまったく分からない受講者たち。当然ですよね。CPRって? 胸骨って? 30:2って? 最初はこんな状態でした・・・。しかし、繰り返し練習をし、医療用語を簡単な言葉で表現しながらコースを進めていくとさすが中高生!! 飲み込み速度がかなり早かった。結果は実技試験はexcellent、筆記試験もほぼ全員が満点。看護師などの医療従事者に引けを取らない高成績で全員合格でした!! このコースはやる気さえあれば、中高生でも十分に合格できる内容だったんですね。素晴らしい!!
 
 しかし、我々のコンセプトはあくまでも現場で生かせる技術を身につけてもらうこと。ライセンスだけ取得できても、まったく現場で実践できなければ意味がありません。よってAHA-BLSヘルスケアプロバイダーコースの合格条件を満たせるよう努力しながらも、中高生として学校や野外活動の場で十分実践できる「胸骨圧迫」と「ポケットマスクを使用した人工呼吸」、「AED操作」、そして何よりポケットマスクを持ち合わせていなくても実践できるハンズオンリーCPRについて繰り返し指導しました。
 
 これからもどこかでこの学びを生かしてもらえるとうれしいですね。