Program Administration Manual(PAM)について
 
 このお話は主にインストラクターとしてAHAプロバイダーコースに関わっている方々向きの内容かもしれません。
 
 AHAコースを開催するうえで、そして国際トレーニングセンター(ITC)として活動していくうえで必ず把握しておかなければいけないAHAの取り決めをまとめたものを「PAM(パム)」と言いますが、皆さんはその存在をご存知でしょうか?つい最近になって2012年度版のPAMが発表されましたが、おそらくH25.3.1現在ではまだ英語版しかないと思います(2013年12月に日本語版が発表されました)。ひとつ前のものになりますが、2008年度版のPAMには以下のような内容が記載されています。
 
 1.トレーニングセンターの役割
 2.インストラクターとの連携および連絡
 3. トレーニングサイト
 4. コース情報(プロバイダーコースやインストラクターコースの開催についての規定)
 5. トレーニングセンターの申請プロセス
 6. 法的側面
 
 各ITCはこのPAMに記されている規定をベースに一部オリジナルルールを付け加えて運営しているところがほとんどではないかと思います。事実としてPAMに記載されている内容にある程度の独自の規定を加えることは認められていますが、もちろんその規定は該当するITC内部のみに適応されるものであり、よそのITCにまでその規定を強要することはできません。
 
 以前まではあるITCの様々な独自の規則がAHAの規定で定められているものと信じられていましたが、実はまったくの間違い。特にAHAインストラクターとしてすでに活躍されている方々はこのPAMの内容をある程度頭の中に入れて活動することで、何かしらのトラブルが生じた際に「ITCのオリジナルルールによって定められている内容」なのか、「AHAが規定している内容」なのかすぐに判断することができるようになります。
 
 もちろん、自身が所属しているITCであればいくらPAM上に記載されていなくてもオリジナルルールを守らなければいけませんが、自身が所属していないITCからの通告などに対して速やかに改善すべきかどうかの判断をする際は、まずAHA規則として定められている内容なのかをPAMで確認するくせをつけてみましょう。
 
※H25.12にPAM2012の日本語版が発表されました。ご興味のある方はぜひ閲覧してみてください。