日本医療教授システム学会国際トレーニングセンター ACLS-EPプロバイダーコース開催開始!!
 
 日本医療教授システム学会国際トレーニングセンター(JSISH-ITC)はこのたびAHAと契約を交わし、ACLS-EPプロバイダーコースの開催を始めました。
 
 EPとは「Experienced Provider」の頭文字であり、通常皆さんがよくご存じであるACLSプロバイダーコースの上位に位置するコースです。つまり、ACLS-EPプロバイダーコースは以下の方々にお薦めです。
 
 BLSとACLSのスキルならびに心電図の読影や解釈に熟達し,ACLSの薬理を理解し,日頃から緊急時の評価や心肺停止前・心肺停止中・自己心拍再開後の患者の治療を指揮したり参加したりする熟練した医療従事者。すなわち,医師,パラメディカル,救急医療やクリティカルケアユニットに携わる看護師などで,さらに,蘇生分野に深く関与する科学者や教育者,研究者もACLS EPコースの受講が認められる。
●AHA ECC公式日本語サイトHPより引用
 
 専用テキストは「ACLS-EPリソーステキスト」としてすでに日本語版が販売され、購入された方もいらっしゃるかもしれませんが、かなりのページ数です。単に急変時の対応に苦手意識を持つ方がその苦手意識改善のために受講できるようなレベルではありません(ACLS-EPコースの受講には有効期限内のACLSプロバイダーカードの取得が必要です)。どちらかと言うとすでにACLSプロバイダーコースを受講してその内容に物足りなさを感じている方、さらに高度な知識を身につけたい方、ACLSインストラクターとして指導にかかわっている方などが自己のスキルアップとして受講されることを検討すべきコースではないかと思います。しかし、コース内容は非常に充実しており、ACLSコースを受講してまだ余力のある看護師の方や救命救急、ICU、CCUなどさらに深い知識や技術を求められる部署で勤務されている看護師の方にはぜひ受講していただきたいものです。
 
 AHA松戸ECCトレーニングサイトでも体制が整えば、今後「ナースによるナースのためのACLS-EPコース」開催が実現できるよう、努力をしていきたいと思います。そして、日本で最も多い医療職団体である看護師に現状ではほぼ医師しか受講しないと考えられているACLS-EPコースを普及していきたいと考えています。
 
 なお、ACLS-EPプロバイダーコースはACLSプロバイダーコースの資格更新も同時に行えるコース内容となっております。ACLSプロバイダーカード有効期限が間近であり、かつさらにACLSの知識を深めたいとお考えの方は是非受講をしてみてください。